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2006年11月26日 (日)

男はつらいよ 第40作 寅次郎サラダ記念日

NHK-BSで放送されている、男はつらいよ あゝ失恋48連発の第40作。

11/25/06の放送は、「第40作 寅次郎サラダ記念日」。昭和63年=1988年12月の公開。
この一連の放送も、いよいよ第40作を迎えた。「昭和」最後の「男はつらいよ」でもある。、この作品公開中に、時代は「昭和」から「平成」に変わる。

この作品は、題名の通り、当時ベストセラーとなった俵万智の「サラダ記念日」を題材にとっている。

マドンナは、女医である真知子役の三田佳子。その他に、三田寛子鈴木君枝奈良岡朋子等も出演しています。

今回は、いつもの寅さんの恋物語が、展開されつつ、人の幸せとは何か、人とは何か、人が成長していく様、人が老い、人生の最後をどう迎えるか、死と向かい会う時の問題、等が取り上げられている。

加えて、今回は、女性の視点が取り入れられ、ある意味「はつらいよ」の側面も描かれている。女性からみると、どう感じられるのだろうか、興味がある。


少し変わっている点だと思われるが、この作品で個人的に一番、ぐっときたセリフを引用する。

真知子が病院を辞めるとと言い、院長(すまけい)と話すシーン。

院長 「この病院を辞めて、何するの。」
真知子 「暫らく仕事から離れて、自分を見つめなおしてみたいんです。子供とも一緒に暮らしたいし。」
院長 「自分を見つめたいか。結構ですねー。寅さんの言葉を借りるなら、『結構毛だらけ猫灰だらけ』だ。」
真知子 「どういう意味ですか。」
院長 「その程度の事で辞められたんじゃ、医者は何人居たって足りませんよ、こういう土地じゃね。」
真知子 「その程度と仰いますけど、私にとっては大きな問題なのです。はー、それにいろいろ勉強してみたいこともありますし。」
院長 「いいですか。この病院はあなたを必要としている。それが何よりも大事な事で、あなたが抱えている問題は大したことじゃない。子供と会いたければ、呼び寄せれば良い。え、悩み事があれば、働きながら解決すれば良い。そうやって苦しみながらですね、この土地で医者を続けていくことが、自分の人生だということが、あなた、どうしてそれが確信を持てな・・ないんですか。東京の郊外のお母さんの家で、花でも眺めながら休息の日々を送る。その内、縁談があって、瀟洒な病院の奥様に納まる。そんな人生があなたにとって幸せなんですか。ちっとも幸せなんかじゃない。」


これは、作品の中では、女医であり、母であり、女である真知子に対して、院長が言うセリフではあるが、万人に共通して当てはまることではないだろうか。


人とは何か、何故、学ぶのかの問題でも、一つの考え方を示している。

満男 「おじさん、質問しても良いか。」
寅さん 「あんまり難しいことは聞くなよ。」
満男 「大学に行くのは何のためかな。」
寅さん 「決まっているでしょう。それは勉強するためです。」
満男 「じゃ、何のために勉強するのかな。」
寅さん 「ん、そういう難しいことを聞くなと言ったろ。つまり、あれだよ。ほら、人間長い間生きていればいろんなことにぶつかるだろう、な。そんな時に、俺みたいに勉強していないやつは、この振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるより、しょうがない、な。ところが、勉強したやつは、自分の頭で、きちーんと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたら良いかなと考えることができるんだ。だからみんな大学いくんじゃないか。だろう?久しぶりにきちんとした事を考えたら、頭が痛くなっちゃったよ。」


真知子の寅さんにとっては「酷」なセリフ。どうして女の人はこんな事をさらっと言ってしまうのだろうか。 相手が寅さんだから言える言葉に違いないが。
真知子 「あー、寅さんといるとどうしてこんなに楽しいのかしら」
寅さん 「いつも馬鹿なことばっかり言っているから。俺、さくらにしょっちゅう怒られているんだよ。」
真知子 「そうじゃないのよ。寅さんと話しているとね・・・うん、何というのかな、あたしが一人の女だということを思い出すの。」

あ、男はつらいよ!


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はつらいよ」の一面。としての視点から。



真知子が休みを取って、東京の実家に戻ってきた場面から


母(奈良岡朋子) 「子供のためでもあるのよ、あなたの再婚は。今のままじゃ不自然だわよ。

真知子 「何べんも言うけれどもね、お母さん、今の病院を辞める意志はないの。私を頼りにしてくれる患者さんだってたくさんいるんだから。私は、今、充実しているの。」

 「医者としては充実しているかもしれないけれど、女としてどうなの。」  「そりゃ、あんたが、医学部に進んで、っ夜、ろくに眠らないで勉強していた頃は、我が娘ながら誇らしいと思ったわよ。でもね、この頃、あんたと同い歳のお豆腐屋のみよちゃんが、娘と仲良く買い物なんかしているのを見ると、一体、女として、どっちが幸せなんだろうと思ったりしちゃうのよ。」

真知子 「私は骨休みで帰ってきたのよ。お母さんの幸福論につきあうつもりはないわ。」




「とらや」が「くるま菓子舗」に屋号が変更されているのも注目。

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