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2006年12月17日 (日)

男はつらいよ 第43作 寅次郎の休日

NHK-BSで放送されている、男はつらいよ あゝ失恋48連発の第43作。

12/16/06の放送は、「第43作 寅次郎の休日」。平成2年=1990年12月の公開。
「ゴクミ・シリーズ」の第2弾である。

「ゴクミ・シリーズ」だけあって、前作「第42作 ぼくの伯父さん」もおさえておきたい。その前作の続きである。

今回も、「満男」( 吉岡秀隆 )と、「泉」( 後藤久美子 )の恋物語。そこに寅さんの大人の恋が絡む。さらに、前作同様、諏訪家(博、さくら、満男)での親子関係と「泉」の親子関係・家族模様が横軸として描かれている。満男の成長と共に、諏訪家での親子関係は、前作同様、面白い見せ場である。

夏木マリ宮崎美子寺尾聰等も出演しています。

物語は、前作より1年経ち、満男は大学に入学した設定。気分の晴れない生活をしている満男。そこへ泉が別居中の父を訪ね、名古屋から東京に出てくる。泉は、父に一緒の女の人と別れて欲しいというつもりで、父に会いにきたのであるが、父は、東京の会社を辞めて、大分・日田に引越していたのである。その日田まで、父に会いにいく泉、そして、その思わず泉についていく満男。さらに、泉の母、礼子(夏木マリ)と寅さんも日田まで出かけていく展開。


満男が最後に独白するセリフ。

満男 「伯父さん、人間は誰でも幸せになりたいと、そう思っている。ぼくだって、幸せになることについて、もっと貪欲になりたいと考えている。でも、それじゃ、幸せって何なんだろう。泉ちゃんは、お父さんは幸せそうに暮らしているって言ったけど、あのお父さんは本当に幸せなんだろうか。伯父さんのことについて言えば、タコ社長は、寅さんが、一番幸せだよ、と良くいうけど、伯父さんは本当に幸せなんだろうか。仮に、伯父さん自身は幸せだと思っていたとしても、お母さんの目から見て、不幸せだとすれば、一体どっちが正しいのだろうか。人間は、本当に分かりにくい生き物なんだなぁと、近頃、しみじみ、僕は思うんだ。」


寅さんの恋の名アリアが登場する。このアリアは「続きを読む」でどうぞ。


これは、セリフではないが、夏木マリの夫を奪われた女の演技が見事。

*追記 : ”土曜日の各駅停車”さんのブログから引用させていただきます。

母「どうしてた。女の人と一緒だった?」
娘「一緒だった」
母「パパと別れて頂戴って言ったの、その女に」
娘「言わなかった」
母「だってそれ言うために来たんでしょぉ。言わなかったの」
娘「言えなかったの」
母「なぜ」
娘「パパ、幸せそうだったから。……だからもう、パパのことはあきらめよう、ねえママ。あたしと一緒に暮らそぉ」

ここで夏木マリが渾身の演技である。すっていたタバコを投げやってテーブルの上のコップをひっくり返して号泣する。手を口に当てて抑えて突っ伏して泣く。


”土曜日の各駅停車”さんのブログ"株と思索と短歌のサイト”から引用



そして、画面には現されないが、留守中に名古屋にもどった礼子を訪ねた寅さんが花束を置いていった設定。
そこで「誰ですか、あの人」と訪ねられる礼子。その花束を見て、礼子が漏らす言葉。

「この人?・・私の恋人よ。・・・来てくれたんだ寅さん。」

身の引き際が、寅さんである。

あ~男はつらいよ!

おばちゃん 「40過ぎて、独身なんてのはね、みっともないだけなんだよ。」

私にとって耳に痛い話しである・・・。



寅さんの恋の名アリアが登場する。このアリア良いですなぁ。

寅さん 「若い時っていうのはだな、胸の中に炎が燃えている。そこへ、『恋』っていう一文字を放りっこっむんだ。ぱぁーっと、燃え上がるぞ。水なんか掛けたりしたって、消えはしない。」



満男が泉を追いかけて、日田まで出かけてしまった事に揉める博とさくらに対して、寅さんの恋愛論が展開される。

寅さん 「貧しいな、君たちは。二言目には、金だ。金なんて無くたっていいじゃないか、美しい愛さえあれば。」
さくら 「馬鹿みたい。」
店員の青年 「いや、そやかて、お腹が空くんとちがうやろか。」
寅さん 「腹なんて空かない。絶対に空かない。美しい恋をしていれば、1ケ月くらい、飯食わなくたって、平気だ!」


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コメント

トラックバックをさせていただきました。ブログは始めたばかりで初心者ですが、よろしいんですよね?私も昨日の寅さんをみました。特に最後の満男の台詞が記憶に残りましたが、このブログで再度、文字で読むことができて嬉しく思いました。また時々、訪問させてください。

投稿: sea33889 | 2006年12月17日 (日) 11:23

sea33889さん、コメント&TBありがとうございます。
記事拝見させていただきましたが、「寅さん」シリーズは、日本の良い風景を記録していますね。その「風景」「人情」もだんだん減っていっているのですが。
「寅さん」シリーズの鑑賞記、途中から、今の様なセリフを書き出す形態になってきました。
また第1作から、見直したく思っているところです。
今後とも、よろしくお願い致します。

投稿: ようちゃん | 2006年12月17日 (日) 14:52

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