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2007年1月28日 (日)

男はつらいよ 第48作 寅次郎紅の花

NHK-BSで放送されている、男はつらいよ あゝ失恋48連発の第48作、最終作である。
とうとう最終作になってしまった。

本編放送後の「寅さんレビュー」では、今回、山田監督が出演していた。この「寅さんレビュー」については、別エントリーにて、その模様をアップするつもり。

1/27/07の放送は、「第48作 寅次郎紅の花」。平成7年=1995年12月の公開。阪神・淡路大震災の年である。

寅さんのマドンナ役は、4回目の「リリー」(浅丘ルリ子)が、そして満男のマドンナ「泉」(後藤久美子)も、5回目の登場である。
その他配役も豪華顔ぶれ。

しばらく音信不通だった寅さんが、震災のあった神戸にいることが分かるところから、物語が始まる。そして、泉が、久しぶりに満男を訪ねてくる。結婚話しを控え、満男に相談に来たのである。その満男が、寅さんの様に、泉の結婚式をめちゃくちゃにしてしまう。傷心の満男は、奄美大島に。そこで、リリー、寅さんに出会う。

今回は、最終作であり、本編でも過去の作品への言及がある。

奄美大島での、リリーの家で、寅さんの過去の失恋話を満男が、リリーに言いつけるシーン。
寅さんとリリーの出会いを回想するシーン。

最終作と思うと、ジーンとくる。

寅さんは、旅に出たままだが、こうして48作もの作品が残っている。これからも、寅さんに会いたくなったら、また作品を見て、皆の心に、帰ってきてくれる。

今思い起こせば、オンタイムで観た作品が、何作あったか。全て、オンタイムで、これらの作品を見ていたら、自分もまた違う選択をしたかもしれない、今回、初めて、全48作を見終わっての感想である。

見終わったばかりだというのに、もう既に、また改めて1作目から、見直したい、と思う、そんな不朽の名作ぞろいだ。

寅さん、ありがとう!

いつものセリフ起こしは、「続きを読む」でどうぞ。

奄美大島での、リリーの家で、寅さんの過去の失恋話を満男が、リリーに言いつけるシーン。

満男 「それじゃ、言わしてもらいますけどね、俺が頭が悪いんじゃなくて、伯父さんが、恋した女の人が多すぎるんだよ。」
リリー 「あら、そんなにたくさんいるの?」
満男 「いますよ。」
寅さん 「い、いるわけないだろう。だ、誰のことを言っているんだ、お前は。」
満男 「例えばさ、ほら、一緒に鎌倉に言った人がいたじゃないか。」
寅さん 「え?」
満男 「わざわざ丹後の方から出てきて。」
寅さん 「あ、かがりさんか。この人は特別です。気の毒な人で。」
満男 「大分で知り合ったという若い人。デパートの店員して。」
寅さん 「蛍子ちゃんね。蛍って書いて。これは二枚目と結婚して、幸せに暮らしてますよ。」
満男 「岡山県のお寺の娘さん。弟が坊主が嫌で、跡継ぎがなくて、苦労していた人。」
リリー 「ほらほら、いくらでも出てくる。」
寅さん 「再婚したよ。とっくの昔に。」
満男 「小諸の女のお医者さん。」
寅さん 「何年も前の話じゃないか、お前。」
満男 「あ、そうだ。」
寅さん 「え!」
満男 「ほら、北海道で知り合ったっていう売れない歌手だよ。伯父さんとは全然似合わない華やかな人。」
寅さん 「それが、リリーだよ。馬鹿だな、お前。」
満男 「あ、そっか。」
リリー 「あたしも一応、数の内?」
満男 「すいません。」
寅さん 「どうだい。リリーが一番、いい女だろ。」


それぞれ出てきたマドンナは、何作目のマドンナか、お判りでしょうか。
「かがり」は、第29作 「寅次郎あじさいの恋」でのマドンナ。いしだあゆみ。
「蛍子」は、第30作 「花も嵐も寅次郎」でのマドンナ。田中裕子。
「岡山県のお寺の娘さん=朋子」は、第32作 「口笛を吹く寅次郎」でのマドンナ。竹下景子。
「小諸の女のお医者さん=真知子」は、第40作 「寅次郎サラダ記念日」でのマドンナ。三田佳子。
以上のマドンナがここで触れられている。


寅さんとリリーの出会いを回想するシーン。

満男 「最初に会ったのは、どこなんですか。」
寅さん 「北海道は網走よ。覚えているか、リリー。」
リリー 「覚えてるよ。橋の上で、あんたは、レコードなんか売ってたんだ。」
寅さん 「そこへ、お前がやってきてさ、『兄さん、売れるの?』なんて、聞いたんだっけ。」
リリー 「2回目に会ったのは、どこだった?」
寅さん 「忘れたのかよ、リリー?同じ北海道は、函館だよ。夜更けに、港の近くの屋台で、俺は、ラーメン食ってたんだ。遠くで青函連絡船の汽笛が、ぼぅーと鳴ってなぁ。そこへ、ひょっこり、リリー、お前が顔を出したんだよ。」
リリー 「そうだったね。あんたの懐かしい声が聞こえて、まさかと思って、ひょいと見たら・・」
寅さん 「俺のこの顔が。」
リリー 「あは、そう。懐かしいこの顔がにこにこ笑ってたの。嬉しかったな、あん時。」
寅さん 「そうだ、もう一遍、どっかで会っているな。」
リリー 「沖縄よ。あんた、何度も何度も、病院に見舞いに来てくれたじゃない。」
寅さん 「そうか。あん時は、暑かったなぁ~。」
リリー 「うっふふふ。」
満男 「へぇー、いろんなとこでめぐり合っているんだな、伯父さんとリリーさんは。」
寅さん 「俺とこの女は、生まれる前から運命の不思議な赤い糸に結ばれているんだよ、な、リリー。」


それぞれの出会い、お判りでしょうか。
それぞれ、第11作 「寅次郎 忘れな草」第15作 「寅次郎 相合い傘」第25作「寅次郎 ハイビスカスの花」で出会っています。


寅さんとリリーのセリフ。リリーの啖呵が見所。

寅さん 「リリー、まるで餓鬼だよ、こいつのしていることは。ったく、えらいことをしれくれたな。」
リリー 「あら、そんなに悪いことなの?満男君がやったことは。」
寅さん 「決まっているじゃないか。泉ちゃんの、・・いや、こいつの惚れている娘だけどな、それが今、どんなに辛い思いをしているかっていうことが、こいつには、分からねぇんだよ。」
リリー 「へぇー。・・どんな風に辛いの。」
寅さん 「分かっていないな、お前も。古い城下町だよ。花嫁さんの行列にあいつの車がつっこんだんだ。街中、噂で持ちきりだよ。泉ちゃんも、買い物にもでられやしねぇや。『ほら、あのお嫁さんよ。結婚式の日に東京から変な男が来て、大声で喚いたりして。いやらしいわね。』。姑にはいじめられる。友達は出来ない。夫は、途端に浮気をする。実家に帰りたくたって、実の母は、再婚しちゃっているんだからな。まったく、可哀想にな。」
満男 「分かっているよ、伯父さん。俺だって、後悔してんだよ。」
寅さん 「後悔するくらいだったら、どうして、じっと我慢できなかったんだ。男にはな、耐えなきゃならない事が、いっぱいあるんだぞ。『泉ちゃん、おめでとう。どうぞ、お幸せに。』、電報一本、ぽーんと打っといて、お前は、柴又から、はるか津山の空に向かって、両手を合わせる。『どうぞ、今日一日、いいお天気でありますよう、無事、結婚式が行なわれます様に』と、それが男というものなんじゃないのか。」
リリー 「馬鹿馬鹿しくて、聞いちゃいられやないよ。
寅さん 「何だい。どこが気に入らねぇんだよ。」
リリー 「それが格好良いと思ってんだろ、あんたは。だけどね、女から見れば、滑稽なだけなんだよ。
寅さん 「お前、何が言いたいんだよ、リリーは。」
リリー 「格好なんて悪くたっていいから、男の気持ちを、ちゃんと伝えて欲しいんだよ、女は。だいたい男と女の間っていうのは、どっかみっともないもんなんだ。後で考えてみると、顔から火がでる様な恥ずかしいことがたくさんあるさ。でも、愛するってことは、そういうことなんだろう。綺麗事なんかじゃないんだろう。満男君のやったことは、間違ってなんかいないよ。」
寅さん 「ちょっと待てよ。俺が言っていることはな、男は、引き際が肝心だってことを言ってんの。それが悪いのか。」
リリー 「悪いよ。馬鹿にしか見えないよ、そんなのは。自分じゃ、格好良いつもりだろうけど、要するに、卑怯なの、意気地が無いの、気が小さいの。体裁ばっかり考えているエゴイストで、口程にもない臆病もんで、つっころばしで、ぐにゃちんで、とんちきちんの、おたんこなすだっていうんだよ。


寅さんがリリーを送っていくシーン。

リリー 「ねぇ、寅さん、どこまで送っていただけるんですか。」
寅さん 「男が女を送るっていう場合にはな、その女の家の玄関まで送るっていうことよ。」

おまけ: リリーと言えばこのテーマ↓ですね。

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