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2007年2月 9日 (金)

男はつらいよ-寅さんレビュー1:山田監督

NHK-BSで放送された、男はつらいよ あゝ失恋48連発

最終作の第48作 「寅次郎紅の花」の本編放送後、「寅さんレビュー」に山田監督が出演。
その模様をアップします。長いので、2回に分けてアップします。

小野アナウンサー 「(山田)監督は、寅さんを、いつか、幸せにしてあげたいなぁ~という気持ちで、ずっと来られたんですか。」
山田監督 「そうです。だから、喧嘩してまた離れ離れになっているという風になっていますけれども(第48作の設定)、きっとまた戻ってくるんじゃないですか、寅さんは。そして今頃は、たぶん奄美大島のね、加計呂麻島で、二人(寅さんとリリー)で、ごちゃごちゃと暮らしていると、喧嘩しながらね、ま、そういう風に考えていますし。」
山本監督 「これだけど、こんだけマドンナに振られ振られていくというのは、これ、監督、何か狙いなんですか。ストイックな人なんですか。映画でいくと、続編でやっていくから、こうドラマ作法上、やむを得ず、こうなっちゃたんですか。」
山田監督 「うーん、でもね、それはね、前の前の回かな(前々回放送の「寅さんレビュー」で話題となった)”寅さんはあきらめが早すぎるんじゃないか”と仰っていましたけど、それ、それね見ながら、思ってたんですよ、いや、そうじゃないんで。あの、今、反駁いたしますが。」
山本監督 「要するに、あきらめが早すぎるんじゃない、と。」
山田監督 「え、え、男の恋っていうのは、実は、そういうところがある。特に、思春期ですね、僕なんか、思い出すと、こう電車に乗っていて、素敵な人をみるじゃないですか、うわぁ、素晴らしいと思う。そん時には、恋をしているんですよ。だけど、もう十秒後には、だけど駄目だろうな、俺は振られる、あ、間違いなく振られる、と思ったら、もう悲しくなっちゃうんですよ、だから三十秒くらいの内に恋をして、失恋するんですよ。そんなものですよね。そういうものですよね。だから綺麗な人を見た途端に、悲しくなる。何故悲しいかというと、俺は振られるんだという、ま、そういう寅さん。」


この後は、「続きを読む」で、どうぞ。

2回目のアップも、乞う御期待!

加計呂麻島の海岸で、満男が泉に告白するのを見ながら、寅さんがそっとリリーの肩に手を添えようとするが空振りするシーンについて。

寅さん 「あーあ、無様だね、あの男は。なんとかなんないのかね。」
リリー 「いいじゃないの、無様で。若いんだもの。あたし達とは違うのよ。・・・(寅さんが手を肩に添えようとするが) 側に行ってやろう。」


山田監督 「あの場面撮る時ね、僕は、かなり、これは相当、つまり、楽しみにしていたんですね。シチュエーションとして面白い。二人に刺激されて、若い二人に刺激されて、寅さんも、もう、少し胸が、こう(高まっていく)、だけど、カメラのところで見ててね、あー、と思いましたね。本当はね、もう気がくるわんばかりに可笑しいはずだと、思ったけど、それほど可笑しくなかった。つまり、そんだけ、渥美さんはね、疲れていたんですね。もっとね、動きとしては、それ以上にしなくても良いのだけど、そこにバァーっと熱くなってきた何かみたいな。(途中略) だからね、(渥美さんを見て)辛かったですね。」


渡辺アナウンサー 「いいセリフがありますよね、”いいじゃないか、無様で。もう若いんだもの。わたし達と違うのよ”って。」
山田監督 「それはこの映画のテーマですね。寅さんは、無様なのが、嫌なんですよ。格好つけたがり。だけど、無様じゃないのか、っていう、愛し合うということは。」


渡辺アナウンサー 「監督自身が、この第48作の中で、一番思い出に残っているシーンというのは?」
山田監督 「やっぱり今の場面(上述)がね、あれがひとつのクライマックスだろうと。」


渡辺アナウンサー 「マドンナについては、・・・48作で39人の女優さんを使ってらっしゃいますけど、これはまたある意味では贅沢な使い方ですよね。」
山本監督 「要するに、監督が一番気に入っている方を聞きたいということでしょう?・・・・」
山田監督 「個人的にその女優さんが気に入っているかいらないかというと、それは差し障りがあるけれども、寅さんと一緒にいるといろんなイメージが湧いてくるっていうのは、やっぱり、「リリー」さんじゃないでしょうか。」


山本監督 「だいたい監督は、マドンナを決めてから、脚本をお書きになるんですか、全然決めずに書くんですか、書いてからマドンナを当てはめるんですか?」
山田監督 「いや、あの、全体の構想がたった時には(マドンナを)だいたい決めてますね。構想を立ててから、決めて、書き出すとか。(マドンナが)決まらないで、書くことはないですね。」


源公こと、佐藤我次郎が、文芸作品だけじゃなく、また寅さんの様な喜劇を撮らないのか、という質問に対して。

山田監督 「いいやがったな(笑)。・・それはね、あの昔から夢だし、今でも夢ですよ、その笑って笑って、シャツのボタンが取れちゃう様な、後で、(劇場の)掃除の小母さんが、こう掃除する様な、そんな喜劇を作りたいと行ったのは、チェーホフだけども、僕だって、そう思うし、山本さんも、そう思うでしょう。」
山本監督 「客席から落っこちるくらい、笑わせてやりたい・・」
山田監督 「椅子から、こう落ちてね、そうそう。皆んな、そう思っているに違いありませんよ。特に今のこの不安な時代でね。笑いたいというね。」
渡辺アナウンサー 「あんまり心の底から笑うことなんてなくなちゃっていますからね。」
山田監督 「なかなかね、無いし、何故か、世界中、笑う映画が出来てこない。アメリカもヨーロッパも皆出来ない。重い映画は出来るけど。」


第2回目 第3回目

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